┌────────────────────────────────┐ │これは森てるおのホームページ用に参考用として掲載したものであり、│ │誤字、脱字等がある場合があります。正確なものを必要とする場合は、│ │西東京市ホームページ、または西東京市役所でご確認ください。   │ └――――――――――――――――――――――――――――――――┘ 議員提出議案第10号    ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)関連疾患に関する意見    書  上記の議案を会議規則第14条第1項の規定により提出する。   平成20年9月25日                  提出者 西東京市議会議員 小 幡 勝 己                  賛成者 西東京市議会議員 小 林 たつや                      西東京市議会議員 桐 山 ひとみ                      西東京市議会誰員 藤 岡 智 明                      西東京市議会議員 納 田 さおり                      西東京市議会議員 大 友 かく子    ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)関連疾患に関する意見    書  ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)とは、致死率が高い「成人T細胞 白血病(ATL)」や、排尿、歩行障害を引き起こす「せき髄疾患(HAM)」の原因 ウイルスです。ウイルスを体内に持っている人(キャリア)は全国で120万人に上ると 推定され、ATLで年間約1,000人が命を落とし、HAM発症者は激痛や麻痺、歩行 障害に苦しんでいますが、いまだに根本的な治療法は確立されていません。  このウイルスは輸血や性交渉により、また母乳を介して母親から感染をします。こ のうち輸血による感染防止のために、献血時の抗体検査が1986年11月から導入され、 新たな感染はほぼなくなりました。  このウイルスの特徴は、発症するまでに40年から60年と期間が長いことです。そ のため、自分自身がキャリアであると知らずに子どもを産み育て、数年後に自身が発 症して初めて我が子に感染をさせてしまったことを知らされるケースがあります。こ の場合、母親の苦悩は言葉では言いあらわせません。一部自治体では、妊婦健康診査 時に抗体検査を実施し、陽性の方には授乳指導を行い、感染拡大を抑制しています。  HAMについては平成 21 年度から難治性疾患克服研究事業の対象疾患に指定され ることになりましたが、今後、治療法の確立へ向けて研究促進に大いに期待します。  よって政府におかれましては、ヒトT細胞白血病ウイルス1型関連の疾患の予防、 感染の拡大防止を推進するため、以下の項目について早急に実現するよう強く要望い たします。                   記 1 潜在患者の把握など実態調査を行うこと。 2 医療機関等へのHTLV−1に関する情報を周知徹底すること。 3 治療研究の促進及びワクチンの開発を行うこと。 4 ウイルス感染者の相談体制の充実を図ること。  5 発症者への支援、福祉対策を推進すること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年9月 日                      西東京市議会議長 遠 藤 源太郎   提出先 内閣総理大臣、厚生労働大臣